クラシック評論家の宇野功芳は著書『クラシックの名曲・名盤』講談社現代新書で、野球の打順にならって「名指揮者ベスト・ナイン」を次のように定めました(1989年)
一番打者は「キビキビとして鋭く、足も速い」シューリヒト、二番は「柔軟でうまみのある」ワルター、三番トスカニーニ、四番フルトヴェングラー、五番クナッパーツブッシュ、六番クレンペラー、七番マタチッチ、八番カルロス・クライバー、九番ムラヴィンスキー。
toBe塾主宰の本田哲也は宇野ナインに負けないチームを夢見て、以下を選抜(2018年)
一番打者アーノンクール、二番マリナー、三番エーリヒ・クライバー、四番セル、五番ブーレーズ、六番ハイティンク、七番バレンボイム、八番アバド、九番小澤征爾。
このナインの強みは、クリーンアップ三四五番の連携が緊密で、古楽からオペラ・現代音楽までクラシックの大半をカバーでき、LPとCDの録音とリマスタリングが良い点です。
選抜の条件は、本田が各打者のLP、CD、DVD、BDを計50枚以上所有して、1枚1枚聴きこんでいること。