勝利・成功の3条件
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・天の時、地の利、人の和
能力観
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・テストの得点力は、極めて多様な人間の諸能力の、ほんの一部です。
・人間に〈無限の可能性〉は有りません。
しかし、乳幼児から後期高齢者まで、私たち人間は〈計り知れない可能性〉を秘めています。
幸福観
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・幸せな人生を送るのに一番大切なのは、身心の健康です。
・人生すべて「塞翁が馬」(さいおうがうま)です。
なにが災いして、なにが幸いするかは、あとになってみなければわからない。それが私たちの人生です。
・学校の成績も、受験の合否も、最終学歴も、人生全体の幸せ・不幸せを、大きくは左右しません。
人生観
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・人生の3本柱は〈愛〉〈仕事〉〈遊び〉です。
・若者が生きてゆくのに必要な5要素は、
〈友達〉〈健康〉〈夢〉〈師匠〉〈お金〉です。
学力観
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・〈資格学習〉と〈創造学習〉と〈護身学習〉を区別しましょう。
・〈クレバー〉と〈ワイズ〉と〈人徳度〉を区別しましょう。
・〈術〉と〈学〉と〈観〉を区別しましょう。
人類史観---私たち人類が歴史を切り拓いてきた3本柱
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・私たち人類が歴史を切り拓いてきた3本の柱は、
〈技術〉と〈思想〉と〈物語〉です。
自己承認感タマゴ
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自己承認感とは、「独自性を有するこの自分は、この世界に存在し続けていてもよいのだ」と、自己の実存を主体的に承認する、静かな確信です。
自己承認感は、生き抜く力の根源であり、自分の物語を生きる希望の源泉です。こころの中に自己承認感が育つにつれて、不登校やひきこもり、自己否定、希死念慮、鬱などから脱して、高校入試、高認(高等学校卒業程度認定試験)、大学入試や、各種の国家試験、就職活動、アルバイト、ボランティア活動など、さまざまな社会のシステムにチャレンジしようとする勇気とエネルギーが湧いてきます。
私たち一人ひとりが主体的に、こころの中に自己承認感を育てるには、自己が「他者から承認されている」という実感と、「制度から承認されている」ことを証明する文書=エヴィデンス=の、二次元の「承認」が不可欠です。
「他者からの承認」は、親や養育者に愛されて誉められ、教師や友達に認められる体験を重ねて、得られます。
「制度からの承認」は、学校の試験や通知表が好成績だったり、高校、高認、大学や国家試験などの合格証書あるいは就業先の身分証明書などを実際に手にして、初めて得られます。
自己承認感は、ニワトリの茹でタマゴをイメージすると、わかりやすいかもしれません。
タマゴの殻は「制度からの承認」、白身は「他者からの承認」、黄身は「独自性」です。
「独自性」とは、その人にしか為し得ないこと。私たち人間は万人が、一人ひとり異なる、その人のみが為し得ることを有しています。自己の「独自性」が何であるかを認識して、その「独自性」に自信と誇りを持つことが、人生のどん底から浮上して難局を突破する、最強の力になります。
この広い宇宙の中で、時間的にも空間的にも唯一無二の、かけがえのないこの自分は、自分にしか為し得ない「独自性」を有している。そのような「独自性」という黄身と、「他者からの承認」という柔らかくて厚みのある白身と、「制度からの承認」という固くて薄い殻でできた三層構造の「自己承認感タマゴ」を、若者たち一人ひとりが主体的にこころの中に育てられるように支援することが、若者たちと関わる仕事に従事する私たち大人に課せられた責務であると考えながら、私は toBe塾を運営してきました。
(拙稿「自己承認感タマゴを育てる学びのコツ」より:資生堂社会福祉事業財団『世界の児童と母性80号』所収)
自己承認感を高める3つのコツ
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1.人と物を大切にする。弱い者イジメをしない。物を粗末にしない。
2.競争しない。自分のペースで! 自分は自分。他人と自分を比べない。
3.「頭が良い」「頭が悪い」という言葉を使わない。
使いそうになったら「勉強が得意」「数学が苦手」などと言い換える。