中学生は「自己承認感」を得るために勉強する
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中学生が勉強する目的は、「自己承認感」を得ること、です。
この日本社会において、中学生が自己承認感を得るための必要十分条件は、次の2つです。
(1)中学校の校内試験で良い成績をとること(社会からの承認)
(2)それを親に誉められること(他者からの承認)
したがって学習支援者は、学習支援の目的と内容と方法を、
「中学校の校内試験の成績を上げること」と設定することが肝要です。
toBe塾では、国語の教材は、塾専用教材会社「育伸社」(いくしんしゃ)の、
教科書準拠『 i ワーク』(あい わーく)シリーズを、
中学校の校内試験対策に活用しています。
使用のコツは、
まず最初に、試験範囲の解答をオレンジペンで書き写します。
これで「まとめノート」が自動的に完成します。
次に、それを熟読して、理解します。
最後に、赤い透明シートで隠しながら記憶します。
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ファイブ・レポート
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toBe塾のオリジナル国語力アップ法
ファイブ・レポートは、新聞やネットを活用して、主体性と、学力の根幹を同時につちかう学習方法論です。
ファイブ・レポートのポイントは、新聞やネットの文章群から、生徒が、自分の好みの記事を、自分で主体的に探し出す点にあります。
ファイブ・レポートに毎週1本、3ヶ月間、真摯に取り組んで、国語の偏差値を10上げたtoBe塾生も少なくありません。
【1】記事/文書のまとめ(事実の要約)
記事を書いた人(=記者、筆者)が、読者に伝えたかった事を、記事の中の言葉を使って、1行以上の文章にまとめて書く。
友達にメールで記事の内容を急いで伝える、という気分で。
【2】自分にとっての新情報、新知識
記事を読んで、自分が新しく知ったこと、自分にとって新たに分かったことを、1行以上の文章で書く。
【3】自分の提案、意見、評価、批判
「こうすれば、もっと良くなると思う」といった提案や、「この調査をした人は子ども目線を欠いている」といった批判など、
記事を読んで考えた、自分の意見や提案、批判や批評や評価などを1行以上の文章で書く。
【4】自分が感じたこと
びっくりした、わくわくした、うれしかった、悲しかった、腹が立った、笑えた、なごんだ……など、記事を読んで感じた自分の〈気持ち〉を、1行以上の文章で書く。
【5】自分の疑問
記事を読みながら疑問に思ったこと、不思議に思ったこと、わからなかったこと……などを1行以上の文章で書く。
かならず記事の掲載日と、ファイブ・レポートを書いた日付を書かせます。
最後に記事の見出しとは異なる、生徒が自分で考えたタイトルを書いて、生徒のトレーニングはおしまい。
教師か親が以上を読んで、必ず誉める。絶対に貶(けな)してはなりません。
親御さんも月に1本以上、ファイブ・レポートに取り組んでみてください。お子さんの苦労を実感できることと思います。
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ファイブ・レポート解説
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教師・指導者・親にとって「ファイブ・レポート」は「やってて楽しく面白い」です。
生徒達は大人の知らない知識・情報をたくさん持参してくれます。まずはそれらを知ることができるのがささやかな楽しみ。
「こんなに面白い記事をよくぞ見つけてきましたね~」と誉めることができますし、記事内容を共有することで、談笑して盛り上がることができます。
そこを糸口に社会科や理科の瞬間授業へと発展させることもできます。
「ファイブ・レポート」の最大の喜びは、「こんなおふざけ坊やが、これほど真剣な眼差しで自然と社会と人間を見つめていたのか!」みたいな驚きを、毎回のように得られることでしょう。
生徒一人一人の独自の視座・観点や〈思想の萌芽〉と呼んでも言い過ぎではなかろうと思われるものを、ファイブ・レポートを通じて、親御さんも教師も垣間見ることができます。
生徒自身は無意識で取り組んでますから、記事の選択からコメントまで、実はそれこそがその子の「独自性」をはぐくむ、オリジナルの思想の〈素〉だなんて全く気づいていないのですが……。
ファイブ・レポートを続けさせるコツは、教師や親が「お気楽に」構えることかもしれません。
毎週1本の新聞記事を探して切り抜くだけでも、生徒にとっては相当の負担です。
5項目のコメントが各1行のみ、内容もショボくて日本語がどれほど情けなくても、目をつむって、兎に角、やってきたことを誉める。
そんなスタートでも、わずか4週間で、コメント内容も日本語文章も歴然と上達する子が少なくありません。
「ファイブ・レポート」の利点は、国語教師はもちろんのこと、どの教科の教師でも取り組むことができる点でしょう。
担任クラスの生徒とのコミュニケーション・ツールにも使えるかもしれません。
また一般の親御さんにも容易に出来るため、親御さんからは「我が子のセンスを見直してしまいました!」といったお声を頻繁に聞けますし、親御さんとのコミュニケーション・ツールになるかもしれません。